先に、これだけ場所の名前や料金ではなく、車両の仕様に合い、水と時間を確保できる環境で洗う。
せっかく洗うなら、どこがいい?
週末の朝、クルマを洗おうと思ったときに迷うことがあります。家でホースを伸ばすか、コイン洗車場へ行くか、専門店に預けるか。洗車は同じでも、できることは場所によって違います。
結論から言うと、誰にとっても一番よい洗車場所はありません。大切なのは、クルマの仕様、汚れ、使える設備、そして自分が無理なく続けられるかです。
自宅洗車が向いているのは、どんな人?
自宅では時間や道具を自分で決められます。ホイールだけ、ガラスだけといった小さなケアを日々続けやすいのが魅力です。愛車の傷や汚れを見つける機会にもなります。
一方、十分な水を確保できない、洗剤が流れる先が分からない、近隣の通行や騒音に影響する場所では、無理に作業しない方がよいでしょう。公道や共用スペースでは管理者のルールも確認します。汚水を雨水側溝へ安易に流さないため、排水の仕組みも確かめたいところです。
コイン洗車場は、道具より設備を借りる場所
セルフ式の洗車場には、水をたっぷり使える設備や高圧洗浄機、拭き上げスペースが備わることがあります。自宅で大きな設備を買わなくても、泥や砂を水で十分に流せる点がメリットです。
ただし、高圧の水を近距離から吹き付ければよいわけではありません。ドアの開閉部、センサー周辺、フィルムの端、傷んだシール部分などは、車両の取扱説明書や施工店の条件を優先します。洗車場のブラシが共用の場合、砂や異物が付いていないかも重要です。
洗車場の使用時間、使ってよい洗剤、持ち込み道具の可否、排水設備などは施設によって異なります。初めての場所なら、使い方を確認してから始めましょう。
手洗い専門店は、何を任せるかで選ぶ
専門店の手洗いは、作業を任せられることが利点です。ただし「プロだから必ず無傷」と考えるのは正確ではありません。道具の洗浄管理、車両ごとの塗装やコーティングの把握、事前の状態確認などは店舗によって違います。
マット塗装、PPF、特殊なホイール仕上げ、古い塗装を持つクルマでは、一般的な洗車メニューでは適合しないことがあります。どの部位をどんな道具・洗剤で扱うのかを事前に聞く価値があります。
洗車機が便利な日もある。ただし車両との相性がある
時間が限られるとき、自動洗車機は魅力的な選択肢です。一方、車両メーカーは、リヤウイング、カーボン部品、特殊外装品のある車両について、洗車機を使わないよう指定する場合があります。
トヨタの一部車種の取扱説明書でも、リヤウイング形状などにより自動洗車機を禁止しています。洗車機に入る前には、ミラー、アンテナ、キャリア、エアロパーツを含めて機械と車両の双方の条件を確認しましょう。
場所を選ぶ前の五つの確認
- 車両の取扱説明書に、洗車機や高圧洗浄機の制限があるか。
- 汚れは通常の泥なのか、鉄粉やタールのように別の処置が必要なのか。
- 水量・日陰・拭き上げスペース・排水が確保できるか。
- 作業時間に余裕があり、洗剤や水分を乾かす前に仕上げられるか。
- 特殊塗装や施工済みのコーティングを理解した担当者がいるか。
オルクラのケアポイント
自宅が一番安い、専門店が一番きれい、とは限りません。少し汚れた日には水洗いだけ。時間が取れない日は適合を確認して専門店へ。車両の仕様に合う場所で、無理なく続けられることが一番の価値です。