ケアガイド · 塗装 · 洗う

愛車の洗車傷を増やさない。手洗いで本当に大切なこと

高価な道具よりも、砂を引きずらないこと、強くこすらないこと、乾かさないことが基本です。

先に、これだけ洗車傷を減らす最短ルートは、強くこすらず、砂を引きずらないこと。

洗っているのに、小さな傷が増えている?

洗車した翌朝、日差しの中でボンネットを見ると、細い線が何本も見える。大切に洗っているつもりなのに、どうして傷が増えるのでしょう。

クルマの塗装は丈夫に見えますが、表面には砂や埃などの硬い粒子が付着しています。こうした粒子を布やスポンジで押し付けながら動かすと、表面に細かな擦り傷を付けることがあります。だから、手洗いか洗車機かという二択より、どう汚れを扱うかが重要です。

まず洗う前に、車を触らずに見る

砂や泥が多いのか、軽い埃だけなのか。鳥のフンや虫の跡があるのか。ボディの状態によって、必要な作業は変わります。

高圧水で全部落とそうとするのも、必ずしも正解ではありません。例えばトヨタの一部車両では、カメラやエンブレム裏のレーダーに高圧水を直接当てないこと、樹脂部との距離を確保することなどが指定されています。取扱説明書を確認し、許可される範囲で十分な水を使います。

予洗いの意味は、こする前に粒子を減らすこと

最初に水をかけて砂と埃を流します。ここで完全にきれいにする必要はありません。スポンジが大きな粒子を引きずるリスクを減らすための工程です。

乾いた汚れにいきなりミットを当てるのは避けましょう。水で落ちる砂・泥は先に流し、残る固着物は力任せに剥がさないことが大切です。虫や鳥のフンなど固着物がある場合は、こする前にふやかすなど別の対応が必要なことがあります。

ミットやスポンジは、高価なら安全?

柔らかい素材でも、汚れたまま使えば傷の原因になります。大切なのは、道具が清潔であること、洗剤や水が十分にあること、強く押し付けないことです。

地面に落としたミットは、そのまま使わないでください。土や砂が残っている可能性があります。洗車道具をホイール用とボディ用で分けることにも意味があります。ホイールにはブレーキダストなどが付くためです。

一方向に洗えば傷はゼロになる?

往復か円を描くかより、砂を引きずらないことと摩擦を減らすことが重要です。まず上側の汚れが少ない部分から洗い、ドア下部やサイドシルなど汚れの多い部分は後回しにすると、道具の汚れを管理しやすくなります。

ただし、この順番は一般的な洗車の考え方です。特殊塗装・PPF・コーティング施工車ではメーカー指定を優先してください。

すすぎと拭き取りも、洗車の一部

シャンプーが残ると拭き跡の原因になる場合があります。部位ごとに洗剤が乾く前にすすぎ、最後は、車両の指定と天候に応じて、清潔な道具で水分を取り除きましょう。

吸水クロスも、強く引きずらないことが大切です。拭き取り前にクロスの清潔さを確かめ、無理に一度で全部吸わせようとしない。洗車傷を減らすためには、拭く回数だけでなく、接触時の状態が重要です。

炎天下と、ボディが熱い日はどうする?

ボディが熱いと水滴や洗剤が早く乾きます。可能なら日差しが落ち着いた時間を選び、作業の途中で洗剤や水を乾かさないようにします。十分に洗える時間と場所がないなら、無理に洗車を始めないことも選択肢です。

センサーや特殊塗装は通常の洗車と同じ?

ADASのカメラ、エンブレム裏のレーダー、マット塗装、PPF、特殊なモールなどには独自の手入れ条件があります。一般的な手洗いの流れをそのまま当てはめず、車両や施工店の取扱説明書を先に確認してください。

表面にすでに深い傷や剥離がある場合も、繰り返し擦ることで改善しません。洗車と補修を分けて考えましょう。

初めての手洗いなら、この順番

オルクラのケアポイント

手洗い洗車の品質は、道具の値段だけで決まりません。砂を減らし、こすり過ぎず、洗剤を乾かさない。必要な工程を丁寧に行い、無理にきれいにしようとしない。それが愛車の塗装を長く大切にする、再現性のある基本です。

あわせて読む

塗装 · 洗う